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新入社員研修

新入社員研修とは、新たに入社した社員に、社会人としての心構えやビジネスマナー、自社の事業内容や仕事の進め方を教える教育プログラムです。新卒研修や新人研修、新入社員導入研修と呼ばれることもあり、中途採用者向けにはオンボーディングとして実施されます。目的は、学生と社会人のギャップを埋め、早期戦力化と早期離職防止の両方を実現することにあります。

学生から社会人への意識変革

最初の目的は、学生のままの感覚を社会人のものへ切り替えることです。時間を守る、約束を守る、報連相を欠かさない。当たり前に見える行動ほど、習慣として身についていないと現場で問題になります。マインドセットや社会人としての心構えを早い段階で扱うのは、この切り替えを早く済ませるためです。

企業理念・事業理解の浸透

二つ目は、企業理念や事業内容を理解してもらうことです。自社が何のために存在し、どんな価値を顧客へ届けているのかが腹落ちすると、新人は自分の仕事の意味を見いだしやすくなります。理念の暗記ではなく、日々の業務とのつながりを示すことが定着の鍵になります。

早期戦力化と社内人脈づくり

三つ目は、配属後すぐ動けるスキルを身につけさせて、立ち上がりを早めることです。あわせて、同期や先輩との横のつながりをつくる場としても研修は機能します。研修で顔見知りになった同期の存在が、配属後の孤立や早期離職を防ぐ支えになります。

トラブルの予防

四つ目は、コンプライアンスや情報管理の基礎を最初に共有しておく狙いがあります。SNSの不用意な投稿や顧客情報の取り扱いミスは、悪気のない一言から起きるものです。入社直後にルールを伝えておくことが、後々のリスクを下げます。

アップフォースの研修の特徴

アップフォースの新入社員研修は、講師が一方的に教える座学ではなく、配属後も現場で発揮できる力を育てるため、行動変容を目的としたワークショップを中心に進めます。マナーやPCスキルといった知識習得型の研修は扱わず、自ら考えて動く主体性や周囲と協働するコミュニケーション力の向上に重点を置いています。アップフォースの研修に対する考え方や特徴については、私たちの想いで詳しくご紹介しています。

アップフォースの新入社員研修ラインナップ

アップフォースでは、入社直後から配属後のフォローまで、新入社員の成長段階に合わせたワークショップ型研修を提供しています。

主体性と自律性を育てる新入社員研修

入社直後の新入社員に多い指示待ちは、スキル不足ではなくマインドセットの問題です。自己理解・目標設定・主体的な行動習慣づくりの3本柱で内発的な動機を引き出し、仕事を自分ごととして捉え直すきっかけをつくります。価値観や習慣が最も形成されやすい入社直後だからこそ、自ら考えて動く力の土台を養い、早期離職防止やキャリア自律につなげます。

社会人基礎力を高めるマインドセット&コミュニケーション研修

ビジネスマナーは知っていても、人との距離感や関わり方が分からない。それを左右するのは、スキルよりも人との向き合い方、つまり“在り方”です。“うまく話さなきゃ”とつい自分に意識が向きがちですが、本研修ではまず関心を相手に向けるところから始めます。相手の話を受け止める“聴く力”と、分かりやすく伝える“伝える力”をペアワークや対話演習を通じて身につけ、人と向き合う姿勢そのものを育てて、職場での関係構築の第一歩を支援します。

自己理解と相互理解を深める“自分のトリセツ”研修

自分の行動・思考・感情のパターンを、強みも弱みも含めて“トリセツ”として言語化し、共有する研修です。新入社員向けにカスタマイズして実施します。価値観やコミュニケーションスタイルの違いを問題ではなく“個性・資質”として受け入れる視点が生まれ、相互理解が深まります。同期とのつながりを深め、社会人としての良好な人間関係づくりの土台をつくります。

レゴ®シリアスプレイ®で実現する新入社員の理念共感研修

企業理念やパーパスは、言葉で説明されても、なかなか自分のものとして腹落ちしないものです。本研修では、レゴ®シリアスプレイ®メソッドを用い、理念を聴いて覚えるのではなく、自分の手でブロックを組み立て、その作品をもとに語り合い、対話する体験を通じて、理念を“自分ごと”にしていきます。“なぜこの会社を選んだのか”という自分の入社理由と会社の理念が結びつくことで、理念への深い共感が生まれ、入社初期のエンゲージメントと定着率の向上につながります。

社会人1年目フォローアップ研修

入社から半年〜1年は、理想と現実のギャップによるモヤモヤや停滞感が生じやすい時期です。リフレクションや同期との対話、経験の棚卸しを通じて、これまでの経験を“学び”に変換し、自分はちゃんと前に進んでいたという成長実感につなげます。自分の成長を自分で再発見することで、離職リスクの高い時期の前向きな再スタートを後押しします。

新入社員研修では何をする?内容例

新入社員研修の内容は、ビジネスマナー、社会人マインドセット、企業理念理解、ビジネスコミュニケーション、報連相、ロジカルシンキング、PCスキル、コンプライアンスといった項目で構成されるのが一般的です。これらは新人研修の内容例として、多くの企業が共通して取り入れているものです。

挨拶や敬語、名刺交換、電話応対、身だしなみといったビジネスマナーは、新人研修の定番です。あわせて、報告・連絡・相談の進め方、上司や先輩への質問の仕方、チームでの動き方を学びます。また、研修内容には、物事を筋道立てて考えるロジカルシンキングや、ExcelをはじめとするPCスキル、法令遵守や情報セキュリティの基礎も含まれます。これらは社会人として欠かせない土台です。

ただ、ここに一つ見落とされやすい点があります。マナーや報連相のやり方を理解していても、現場で実践できるとは限りません。実際の仕事では、状況に応じて自ら判断し、周囲とコミュニケーションを取りながら行動することが求められます。指示がなければ止まってしまう新人は、知識やスキルよりも、自ら考えて動く経験が不足しているケースも少なくありません。知識の先にあるこうした実践力を育てることも大切です。

職種別・対象別の研修内容

新入社員研修は、全員に共通して必要な内容と、職種ごとに必要な内容を組み合わせて設計するのが一般的です。同じ新人でも、営業職と技術職では求められる役割や業務が異なるため、共通研修と職種別研修を分けて考えると整理しやすくなります。

職種・区分

重点的に学ぶ内容

営業職

提案力やヒアリング、ロールプレイングを通じた商談の練習

技術職・エンジニア

専門技術の基礎、チームでの開発・問題解決

事務・管理部門

PCスキル、業務処理の正確さ、社内調整の進め方

販売・サービス職

接客マナー、顧客対応、クレーム対応

新入社員研修の手法・形式と選び方

新入社員研修の手法は、集合研修・OJT・オンライン研修・eラーニングの4つが基本で、育成したい内容によって使い分けます。知識のインプットなのか、態度や関係性を育てたいのかで、向く手法は変わります。

手法

向く内容

メリット

デメリット

集合研修(対面)

マインドセット、対話、ワークショップ

一体感が生まれ、その場の対話で関係が築ける

日程調整と会場の負担がかかる

OJT

実務スキル、現場の仕事の進め方

実践的で配属後すぐ活きる

指導者の力量に左右される

オンライン研修

講義、グループワーク

遠隔拠点も同時に参加できる

集中の維持と関係構築が難しい

eラーニング

知識のインプット、コンプライアンス

各自のペースで反復でき、コストが低い

一方通行になりやすく、最後までやり切る強制力が働きにくい

知識のインプットはオンラインやeラーニングが効率的ですが、内省や対話を通じて主体性を育てるワークショップは、参加者同士の相互作用が生まれやすい対面形式との相性が良い傾向があります。

新入社員研修の期間と費用

新入社員研修の期間は、新卒で数週間から数か月、中途では数日から数週間が一般的な目安です。配属を急ぐ職種は短く、専門スキルの習得を要する職種は長くなります。

新卒の場合、入社直後の数日で導入研修を集中的に行い、その後に職種別研修やOJTへ移り、配属後にフォローアップや振り返り研修を挟む流れが多く見られます。中途採用者は社会人経験があるぶん、自社理解とキャッチアップに絞った短期の導入研修で済むことが多いです。一度に詰め込むより、導入期と配属後に分けて学ぶ機会を設けるほうが、学びの定着につながりやすくなります。

費用は、実施形式や時間、参加人数によって異なります。アップフォースのワークショップ型研修は、半日(3.5時間)27.3万円(税別)から、1日(7時間)45.4万円(税別)から実施しています。数か月後のフォローアップまで含めて設計する場合は、内容に応じて別途お見積もりいたします。ご予算やスケジュール、研修の目的に合わせて最適な形式をご提案しますので、まずはお気軽にご相談ください。

新入社員研修を成功させるポイント

新入社員研修を成功させる分かれ目は、研修当日の出来栄えよりも、目的の共有と研修後のフォローにあります。なぜこの研修をやるのかが本人と現場の双方に伝わっていれば、同じ内容でも定着度は大きく変わります。

研修を企画するとき、つい研修内容の検討に目が向きがちですが、先に決めたいのは到達点です。研修後に新人にどのような行動を期待するのかを明確にし、その内容を現場の上司とも共有しておきます。研修で主体性の大切さを学んでも、配属先で言われたことだけやればいいと扱われれば、学びは定着しません。研修と現場のメッセージが一致していることが重要です。また、配属後に振り返りやフォローアップの機会を設けることで、研修で学んだ内容を実務と結び付けやすくなります。現場との目的共有と研修後のフォロー体制が、やって終わりにしないための鍵になります。

最新動向|新入社員の傾向

近年の新入社員は、入社後の人とのつながりを重視する傾向が見られます。東京商工会議所の調査では、業務外のコミュニケーションを何らかの形で求める新入社員が87.1%にのぼり、ランチや懇親会といった機会への関心が上位を占めました。出典:2026年度 新入社員意識調査|東京商工会議所

また、生成AIの普及によって、新入社員を取り巻く学習環境も大きく変化しています。ビジネスマナーやExcelの使い方、ロジカルシンキングの基礎といった知識は、以前よりも手軽に調べられるようになりました。知識へのアクセスコストが下がった今、研修に求められる役割も変わりつつあります。

基礎知識の重要性は変わりません。そのうえで、AIが答えを提示できる時代には、その知識をどんな場面で使うのか、自分で考え行動につなげる力が求められます。

だからこそ、これからの新入社員研修には、知識の習得とあわせて、自ら考え行動する主体性や、周囲と協働するコミュニケーション力を育てる機会が求められます。

面白い・ユニークな新入社員研修の例

新入社員研修をユニークにする工夫として、ゲームやワークショップを取り入れた体験型のプログラムがあります。座学だけでは退屈しやすい内容も、手や頭を動かして体験すると、記憶にも行動にも残りやすくなります。

ビジネスをカードで疑似体験するビジネスゲーム、課題を解きながらチームで協力する謎解き型のワーク、同期同士の相互理解を深める自己紹介ワークなど、選択肢は豊富です。楽しさはあくまで入口です。その体験から何を持ち帰るかまで設計に組み込むことで、面白さが学びに変わります。

新人研修がきつい・時代遅れと言われる理由

新人研修が“きつい”あるいは“時代遅れ”と言われる背景には、長時間の座学や一方的な知識の詰め込み、目的が十分に伝わらない研修設計があります。負荷の量そのものよりも、なぜこれを学ぶのかが理解できないことが反発や不信感につながります。

特に近年は、必要な情報をインターネットや生成AIで手軽に調べられるようになりました。そのため、理由の説明がないまま知識の暗記や一方的な講義を続ける研修は、以前より受け入れられにくくなっています。AIが定型業務を担うようになるほど、人にしかできない考える力や対話力の価値はむしろ高まっています。

新入社員研修に使える助成金

新入社員研修は、要件を満たせば厚生労働省の人材開発支援助成金の対象になる場合があります。職務に必要な知識や技能を習得させるための訓練に対して、訓練経費や訓練期間中の賃金の一部が助成される制度です。

新入社員向けでは、人材育成支援コースや、新卒者などを対象にOJTとOFF-JTを組み合わせて実施する認定実習併用職業訓練が対象となる場合があります。

受給には、職業訓練実施計画届を事前に提出することなどの要件があり、コースや助成額の条件は年度によって見直されます。活用を検討する際は、最新の要件を必ず確認してください。出典:人材開発支援助成金|厚生労働省

効果測定とフォローアップ

新入社員研修の効果測定は、受講直後のアンケートと、数か月後のヒアリングを組み合わせて行うと良いでしょう。研修は実施して終わりではなく、フォローアップまで含めて設計することが重要です。

直後のアンケートで手応えを把握し、配属から数か月後に上司や本人へのヒアリングで定着度を確認する。この二段階で確認することで、どの施策が効果的で、どこに改善の余地があるかが見えてきます。結果は翌年の研修設計の改善に活用します。

効果測定の考え方として広く活用されているのが、ドナルド・カークパトリックが提唱した4段階評価モデルです。研修への反応、学習、行動、成果の4つの段階で研修効果を確認する考え方で、新入社員研修では、配属後に学んだことを実務で実践できているか、職場での行動に変化が表れているかまで確認することが重要です。

段階

測るもの

主な指標・確認方法

反応

研修への満足度・納得感

受講直後のアンケート

学習

知識・スキルの習得度

理解度テスト、演習課題

行動

現場での行動変化

配属後の上司・本人へのヒアリング

成果

組織への影響

離職率、目標達成度

導入の流れ

アップフォースのエンゲージメント研修は、現場の課題や組織の方針に合わせて設計します。

STEP 1|お問い合わせ

まずはお問い合わせフォームよりご連絡ください。

研修の実施時期や対象者、現在検討されている内容など、分かる範囲でご記入ください。

STEP 2|ヒアリング

お問い合わせ内容を確認したうえで、担当者よりご連絡します。

研修を検討されている背景や、現在感じている組織・人材に関する課題、研修を通じて実現したい状態などをお伺いします。

STEP 3|研修プログラムの設計

ヒアリング内容をもとに、対象者、参加人数、実施時間、対面・オンラインなどの形式に合わせてプログラムを設計します。

企業ごとの課題や目的に応じて、既存のプログラムをカスタマイズすることも可能です。

STEP 4|研修の実施

対話やワークショップを中心に、参加者自身が考え、気づきを得られる場をつくります。

STEP 5|研修後の振り返り

研修終了後、必要に応じてアンケートなどを通じて、参加者の気づきや研修への反応を確認します。

STEP 6|必要に応じたフォローアップ(オプション)

研修で得た気づきを現場での行動につなげるため、必要に応じてフォローアップ研修や1on1、既存の人材育成施策と組み合わせた支援をご提案します。

よくあるご質問

新入社員研修は何日くらいかけるのが普通ですか

新卒は数週間から数か月、中途は数日から数週間が一般的な目安です。職種や習得すべき内容の量によって変わります。

新卒研修・新人研修・新入社員研修に違いはありますか

ほぼ同じ意味で使われます。新卒研修は新卒入社者向け、新人研修は新しく入った社員全般を対象とする場合に使われます。新入社員研修も実務上はほぼ同じ意味で使われることが多く、厳密な定義はありません。

研修は内製と外注のどちらがよいですか

自社理解や現場OJT、現場固有の業務は内製が向き、主体性や対話力、思考法といった専門的な育成は外部研修の活用が効果的です。両者を組み合わせる企業も少なくありません。

新入社員研修に助成金は使えますか

要件を満たせば、人材開発支援助成金の対象になる場合があります。訓練内容や実施方法によって対象コースが異なるため、活用を検討する際は最新の制度内容を確認してください。

オンラインでも実施できますか

可能です。オンライン・対面の双方に対応しています。内省や対話を中心とするワークショップは対面の方が関係構築を進めやすい面がありますが、目的や人数に応じてオンラインでも効果が出るよう設計します。

参考資料・関連ガイドライン

本ページで解説している内容は、以下の公的機関が公表している資料も参考にしています。